私のココロの風景は・・・
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ここんとこNHKのBSプレミアムで、俳優の火野正平さんとNHKスタッフ陣による全国各地自転車行脚の旅が人気のようで、私もこの番組が好きでよく見るんですが、私にだってそんなココロの風景というものがあります。 それを番組で紹介されるお手紙ふうにここで紹介させていただきます。
さて私のココロの風景は東京都大田区西蒲田にある、東急目蒲線(現・多摩川線)と東急池上線が合流する東急蒲田駅を出て最初の踏切です。
今から40年ほど前(当時、私は小学校2年生でした。)のこと。私の父は若いころから喘息持ちでなかなか直らなくて困っていたところ、当時のテレビ番組で蒲田にあった病院が紹介されたそうで、その病院へ父の知人も通院していたことで父もその病院に通うように成りました。
しかし、私ら家族の自宅は 木更津。
電車で2時間もかけてでも喘息の苦しさから開放されたかったようでその病院で治療することに決めたのだそうです。
幼いころから電車が好きだった私も、電車がたくさん走っている東京へ行けるというので、付き添いでその病院を訪れていました。
診療が終わった帰り道。 蒲田駅へ戻る途中で見たこの踏切を重低音で通り過ぎる重厚な雰囲気の深緑色の電車が夕暮れ迫る街を駆け抜けていきました。
私が「テツ」になったきっかけは爺さんが散歩と称して電車で私を連れまわしたことがきっかけで、国鉄72系電車のツリカケモーター音に惹かれたことで鉄道に異常な関心をもってしまったことなのですが、その 真髄 をこの踏切で知った ような気が したのでした。
東急の蒲田駅から一気に下り坂を駆け下りて走り去っていく緑いろのヤツ。
それが赤くてまん丸な夕日に向っていく風景。
なんかそういう日常な風景に妙な憧れを抱いてしまっていたのでした。
今ではその病院もなくなり、電車もステンレス車体にVVVFインバータGTOになってしまいましたが、その踏切は当時の雰囲気のまま、線路も当時のまま、今でも蒲田の街の風景であり続けています。
そして、蒲田駅に戻ったとき、父は時々喫茶店や本屋に立ち寄って休憩をしてました。
もちろん私も付き合ったんですが、小学校2年生だった鉄道好きの私に、
「汽車の絵本」を買ってくれたんです。 それは黄色くて横長なちょっと他には無かった形の
「汽車の絵本」で、そのなかに描かれていた 汽車 は、どうみても日本国内では見かけない
色とりどりの姿をした汽車たちで、釜の前面には人の顔が立体的な風貌で描かれていて、
その汽車たちが線路の上でいろいろな活躍をするというストーリーになっていました。
そう、その汽車の絵本とは当時まだほとんど日本では知られていなかった
きかんしゃトーマス の絵本だったんです。
それから40年の月日が流れ、ついにきかんしゃトーマスは大井川鉄道で再現されてしまうとは。
ほんと、ここは 私のココロの風景そのものなんです。
当時走っていた車両は こちら→http://photozou.jp/photo/show/84177/228533824
最近まで静態保存されていたとは知りませんでした。しかも千葉県内で。
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