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魚介豚皮つけ麺・味玉つき@ビリケン・台東区浅草

写真: 魚介豚皮つけ麺・味玉つき@ビリケン・台東区浅草

写真: 美桜鶏チャーシューのいりこの冷たい塩らー麺@塩生姜らー麺専門店MANNISH亀戸店・江東区亀戸 写真: 坦々麺@yagu-noodle・江東区住吉

中華ソバ ビリケン
  台東区雷門2-4-1 岡安ビル1階

 5月10日の昼営業から約150食限りで販売が始まった限定メニュー。豚は骨より皮をメインで炊いたとのことで、豚皮スープってどんなものか、また、六厘舎の生七味をオマージュして作ったという自家製練り七味にも興味が湧いた。提供初日の夜営業終了後のTweetで「まだまだございます。明日もお待ちしてます。」とあったので、次の日、平日の14時と昼食にしては遅い時間に訪れた。入店すると店奥に女性2人連れがいるだけと空いていた。入口左手にある券売機で限定メニューの食券を購入しようとすると、今回は+150円で大盛可能な上、ノーマルと味玉付きの2種類があったので、麺量が少な目な可能性があるなと判断し、その時の保険の意味も込めて味玉付きにした。
 麺は弱縮れの太麺で、麺肌に茶褐色の細かい粒々が見える全粒粉入りだ。つけダレに潜らせずにそのまま食べてみると、プリッとした歯応えの後にコシのあるシコシコとした食感が続く。それほど濃くはないが小麦の風味も感じられ、つけ麺用の麺としてふさわしいレベルだし食べ易いのも歓迎だ。店内にはそのような旨の表示は一切ないが、このお店なので当然自家製麺だろう。つけダレは魚介醤油トンコツの味わいで、粉末のカツオ節が浮かぶ見た目どおりカツオ節のよい香りがする。また、少しとろみがあって滑らかな舌触りで麺によく馴染む。獣臭は皆無な上、豚の存在感も控えめなので、これが豚骨ではなく豚皮の個性なんだろう。とにかく非常に食べやすいし香りもよく、従来のまたおまとは一線を画す美味しさだ。麺を3分の1ほど食べた段階で、チャーシューの上に載っていてレンゲに避難させていた自家製練り七味をつけダレに溶かし込んだ。この自家製練り七味は配膳直後に味見をしたが、ピリッと辛く、普通の七味唐辛子が持つ風味をより鮮明にしたような味わいだった。色々なものを混ぜて作ってあることは想像できるが、具体的にそれが何かは素人に分かるはずもない。この練り七味を溶かし込むと、辛味がプラスされるのは当然のことだが、一方で、節系の魚介風味が消えてしまう。元々魚介風味はそれほど強くなく、適度なアクセントとして作用していたのだが、そのアクセントが魚介風味から辛味に代わったように感じられる。魚介の風味を重視するか、練り七味の辛さと風味を求めるかは食べ手によって異なるだろうから、この練り七味の評価は微妙だ。チャーシューは肩ロースで軟らかく旨味たっぷり。また、沖縄の皮付きラフテーほど味付けは濃くはないが、トロっと軟らかく煮られた皮付き三枚肉のブロックも載る。珍しい食材なのでもう少し量が欲しかったのが本音だ。味玉は黄身がゼリー状に固まった半熟。その黄身はねっとり濃厚で自分的にはどストライク。メンマはジャキジャキと食感強めのものだった。最終盤に自家製練り七味の上に載るスライスされた柑橘を麺の上で押しつぶして果汁を移したところ、見た目からはライムだろう思っていたものは徳島の特産品スダチだった。麺をそのまま食べるとスダチ特有のよい香りが十分に楽しめるが、つけダレに潜らせると相当弱まるのが悩ましい。最後は厨房に頼んで、ポットに入った割スープで割ってもらってスープ割に。割スープは和出汁のようで、カツオの風味が少し復活したつけダレを完飲。
 このお店の限定メニューはほぼ外れがない。また、麺もその時その時で変えてくるので、スープ(つけダレ)と麺両方の意外性が楽しめるのがすごく良い。自分の入店後も男女それぞれ単独客がぼちぼちと来店したが、その全員が限定メニューを頼んでいたことからも期待感が分かる。

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